人と人のつながりの視点から、
意欲と協調が両立する社会へ
人間には、重要な他者や社会との間に情緒的なつながりを形成しようとする志向性があります。
DEARS理論では、この志向性から、人間の発達や自己肯定感、比較・競争などの心理社会的現象を捉え直します。
現在は、この理論を基盤に、競争による心理的な充足を非競争的な経路からも得られる仕組みを研究し、職場や地域社会での実装・検証を目指しています。

現在取り組んでいること

DEARS理論
人が情緒的なつながりを求める対象が、親・養育者から友人、恋愛対象、社会へと発達的に広がるという観点から、人間の心理社会的発達を捉える理論モデル。

競争代替経路プロジェクト
競争を否定するのではなく、競争によって求めていた心理的充足の一部を、比較や相対的優位を必要としない経路からも得られる仕組みを実装・検証するプロジェクトです。

組織向け研修
評価や競争の仕組みに頼らずに、社員・職員の自発的な意欲と組織の協調性を高める職場づくりを目指す研修プログラムです。
研究について
人は、重要な他者や社会との間に情緒的なつながりを形成しようとする。そして、その対象は発達とともに広がっていく。DEARS理論では、この対象領域の拡張が、新たな動機や行動を生み、能力や自己の形成にも影響するという仮説から、人間の発達を捉えています。
現在、理論論文化および実証に向けた検討を進めています。

社会実装
理論を説明するだけではなく、現実の社会で検証する。競争代替経路プロジェクトでは、理論整理、実装方法の具体化、小規模な社会実装、効果と因果機構の検証、修正、再実装という循環を重視しています。
職場
競争代替経路という視点から、評価や競争だけに頼らない動機づけを考え、社員の自発的な意欲と組織の協調性が両立する職場づくりを目指します。
意欲を高めようとすると対立的な競争が強まり、競争を緩和すると意欲が低下するのではないか。こうしたジレンマに対して、競争による心理的な充足を別の経路からも得られる仕組みを導入し、意欲の向上と対立的な競争の緩和を両立できるかを検証しています。
地域社会
地域社会との情緒的なつながりが、地域への定着・帰還や自発的な貢献をどのように支えるのかを、地域政策や地域づくりへの応用を通じて検討します。
人が地域社会との間に情緒的なつながりを形成する仕組みを検証し、人口流出問題の緩和や地域活性化につなげていくことを目指しています。
著書

自信の正体
自己肯定感を「存在への安心感」として捉え、人と人、人と社会とのつながりから、自信がどのように支えられているのかを読み解いた一般向けの書籍です。
プロフィール
石井 洋充
児童養護施設で10年以上、子どもの発達や人間関係に関わる実践に携わる。その経験から、人が他者との情緒的なつながりを求める対象が、発達とともに広がっていくことに着目。現在は、DEARS理論および競争代替経路モデルの理論化と、社会実装に向けた活動を進めています。
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